【一発解決】あなたの恋愛が続かない理由&終わらない恋の心構え
あなたの最長交際期間はどのくらいですか?もし世間一般より短いと悩んでいるとしたら、気にしないでほしいです。「付き合うと長い」は「結婚に向いていそうな人」の数あるバロメータのたった一つであって、しかも現代において結婚なんて人生の数ある選択肢のたった一つでしかありません。
でも交際が数ヶ月しか続かないのはいくらなんでもまずいでしょうとお思いだとしたら、この記事が役立つと思います。
- 1. 長続きのコツ
- 2. 忘れないよう意識しなければ、初心は忘れていってしまう
- 3. 自分だけではなくて、相手にも感情がある
- 4. お互いの気持ちには波がある
- 5. お互いが使う言葉は同じでも、意味は異なる
- 6. 不満は蓄積するもの
- 7. お互いの状況は変わっていくもの
1. 長続きのコツ
長続きのコツは、好きになった人を好きでい続けるための心構えです。こう書くと単純なことに思えるかもしれませんが、世の中は「好き」という気持ちを阻害する要因だらけなんです。それらに立ち向かう心構えがないと、いとも簡単に別れが訪れます。
若いうちは特に、以下の理由で交際が終了してしまう方が多いと思います。
① ケンカするとすぐ別れてしまう
② 付き合って一年経つ頃から恋愛感情が薄れてきてその流れのままに別れてしまう
でも、ケンカすることや恋愛感情が薄れるのは自然なことで、誰でも通る道なのです。
いずれも交際関係を窮地に追いやる障害です。もしあなたの歴代交際期間がどれも短いとしたら(毎回遠距離恋愛になってしまう、などの場合は別問題ですが)、これら二つの障害を乗り越えてこなかったことになります。
でも実はどちらも、乗り越えることで関係をより長続きさせたり、絆を深めたりするチャンスに変わるのです。乗り越えることが、好きな相手を好きでい続けるための条件なのです。
ここからは、交際終焉の危機を乗り越えるための大事な心構えをお伝えします。
2. 忘れないよう意識しなければ、初心は忘れていってしまう
付き合い始めの頃は、相手のいいところをどんどん発見していったり、相手との距離が縮まっていったりするに連れ、燃え上がるように好きになっていく感覚があります。でも二人の距離が縮まると、相手のいいところを発見し尽くしているわけですから、今度は相手の粗を発見していくようになります。
また、相手の存在に慣れてくるに連れ、以前ほどデートを入念にプランニングしなくなったり、身だしなみを整えるのに100%心血を注がなくなったりと、良くも悪くも気を抜いていきます。これは、どのカップルにも起こることです。時と共に恋愛感情が冷めていくのは当然なのです。
さて、付き合っていると、相手を「惚れ直す」という現象が起こることがあります。これは相手を好きになった理由を何かのきっかけで思い出すことだと、ワタシは考えます。惚れ直しが起こると交際関係は延命されます。でも何年も、何十年も、関係が冷め切ったりケンカ別れしてしまう直前のタイミングで惚れ直しが都合よく起こるわけがありません。
つまり、「この人とはずっとうまくやっていきたい」と思ったら、定期的に、意識的に惚れ直すということをして、好きな気持ちをメンテナンスしていかなければなりません。これは結婚生活の長い夫婦にも言えることで、ただ漫然と付き合っていると惚れ直すことを恥ずかしく感じて、長く付き合えば付き合うほど抵抗感が強くなっていってしまいます。こうしてアンハッピーな夫婦ができあがります。
惚れ直すということは、実はそんなに難しいことではありません。なぜならあなたが好きになった相手は、好きになった当初から人としてほとんど変わっていないはずだからです。あなたが相手を好きになった理由は、今も健在なはずです。そこにあなたの目がいかなくなってしまっただけです。もう一度初心を思い出して、自分の意志で惚れ直してみましょう。
でも付き合いがある程度続いて、仲が険悪になってしまった頃には、惚れ直そうとはチリほども思わなくなってしまいます。歯磨きというメンテナンスを怠った歯の虫歯がある程度進行してしまうと、その歯は抜くしかありません。それと同じで、定期的なメンテナンスが必要なのが恋愛感情です。
たとえ特にケンカをしない平和な交際でも、数ヶ月置きに相手を好きになった理由を意識的に思い出すようにしてみましょう。特に虫歯がなくても歯医者に歯のクリーニングに行くのと同じ感覚です。
3. 自分だけではなくて、相手にも感情がある
上の見出しを見て「当たり前じゃん」とお思いになったかもしれませんが、愛情や嫉妬、欲求や欲望が渦巻く交際関係の中では、実はこのことを忘れがちになります。
交際関係が続くに連れ、相手に以下のようなネガティブな感情を抱いてしまうことがあると思います:
- 「私はこんなに愛しているのに相手は応えてくれない」
- 「他の女性/男性とあんなに仲良く話して、その時の私の気持ちも考えてほしい」
- 「こっちは結婚を真剣に考えているのに、あっちは将来のことを考えてくれない」
- 「もっとスキンシップを取りたいのに相手は乗り気になってくれない」
交際が自分の思い通りにいかないと、傷ついたり不安になったりしてネガティブな気持ちになり、そのネガティブな気持ちをつい相手にぶつけてしまうことがあります。「私はこんなに傷ついているんだ」と相手に理解してもらおうとして、トゲのある言葉で相手と話したり、直接相手を責めたりしてしまいます。
自分がつらい時は自分が被害者のように感じるのは仕方のないことですが、相手を直接的・間接的に責めることによって、実は相手も等しく傷つくのです。このことに気づかないでいると、いとも簡単に傷つけあう仲になってしまうのです。そして、「別れましょう」という流れになっていきます。
交際中にネガティブな気持ちになってしまったら、相手に気持ちをぶつける前になんとか感情を落ち着けて、その気持ちをありのまま言葉や態度にしたら相手がどのように感じるか想像してみましょう。
あなたの交際相手は、あなたにとって大切な人のはずです。傷つけたくはないはずです。コミュニケーションを取る時は、いかなる時も、相手を傷つけるのではなく、お互いをより理解することが目的であることを忘れないようにしましょう。
また、相手がネガティブな気持ちをぶつけてきたら、ムッとするかもしれませんが、ここでもまた、相手は本当はあなたを傷つけようとしてあなたを責めているわけではないことを思い出しましょう。何かに不安や不満を感じていることにあなたに気づいて欲しい、というサインを送っているだけなのです。
4. お互いの気持ちには波がある
誰にでも機嫌がいい時と悪い時があります。相手とラブラブである実感をして歓喜する日もあれば、相手が冷たいと感じて落ち込む日もあるのは、自分も相手も、日によって気分が変わることが理由の一つです。
仕事のことをたくさん考えなくてはならない時期はLINEの返事がてきとうになることだってあります。趣味に没頭している時は交際相手のことを少し忘れてしまうことだってあります。
こうした、相手と距離を感じる時期とラブラブの時期が入れ替わる度に一喜一憂していると、感情がジェットコースターのように振り回され、精神的に疲れてしまいます。交際中の二人の関係はずっと一定の距離感で続くのではなく、近づいたり離れたりを繰り返すものであるということを念頭に置くようにしましょう。
5. お互いが使う言葉は同じでも、意味は異なる
たとえ日本人が同じ日本人と交際したとしても、生まれも育ちも違うのですから、頭の中が完全に一緒なんてことはありえません。
「そのうち結婚したいね」の「そのうち」は、男の人からしたら「自分が35歳くらいになるまでには」というつもりかもしれないですが、女の人からしたら「2,3年以内」と捉えるかもしれません。「がんばって貯金しようね」の「がんばって」は、男の人からしたら月5万円貯めるくらいの感覚かもしれませんが、女の人からしたら月10万円貯めるくらいの感覚で言っているのかもしれません。
カップル同士で合意したはずのことが、ふたを開けてみたら相手が自分の期待に全然応えていなかった、という状況に陥った時、どうしても相手に不満や疑心を抱いてしまいます。かといって、具体的な数字や条件を話し合うのはあまりにもロマンチックさに欠けます。このため、カップルの間でのミスコミュニケーションはほぼ回避不可能です。
お互いが使う言葉の意味は双方同じ認識であるとは限らない、ということを念頭に置いておかないと、行き違いがあった時に、別れに発展するような大げんかになってしまう可能性が高くなってしまいます。逆に、相手と言葉の認識が違うことが判明したら、相手のことをより良く理解できたのだと、ポジティブに捉えるようにしましょう。
6. 不満は蓄積するもの
カップルがケンカをすると、どちらかが先に折れて「ごめんね」と言い、もう一方がそれに応じて「ごめんね」と言って収束するものですが、どちらか一方がいつも先に折れるが多いはずです。
カップルの間で、どちらか一方が自然の成り行きで「先に折れる係」に役割付けられてしまうと、とても危険です。なぜなら、先に折れるのはしんどいからです。「相手が悪い」と思っている状態から自発的に「自分も悪い」と思うように180度頭を切り替えるのは精神的に苦痛です。
仲直りできたら一件落着のように思えますが、先に折れた方は「なんでいつもいつも私ばかり先に折れないといけないんだ」と、水面下で次回のケンカに不満を持ち越します。
次第に、先に折れる係の人は「ケンカする度に自分だけがしんどい思いをしなければならない関係」をこれ以上続けたいとは思わなくなるでしょう。
仲直りするより、別れてしまった方が、楽。そう思うようになった頃にまたケンカをした時、その関係は終わります。
誰にでも得手不得手があるので、デートの行き先を決める係やケンカで先に折れる係が自然にできてしまったり、同棲相手・結婚相手と家事を役割分担したりするようになるのは自然なことです。でも、「掃除」や「先に折れる」、「貯金」といった、本当は両者ができることを一方だけがずっとやる状況が続くと、不満が蓄積していきます。
苦手なことでも、たまに相手にいつもしてもらっていることをやってみるといいでしょう。相手の気持ちや立場がわかりますし、相手も「私の苦労を理解しようとしてくれてる」と好意的に捉えてくれて、不満が和らぎます。
時の流れに任せたままでいると、部屋にほこりが溜まるように、お互いの関係に不満が蓄積していきます。掃除機をかけなければほこりが取り除けないのと同じように、意識的に対処しようとしなければ不満がなくなることはありません。良好な交際関係を続けるのは決して楽なことではないのです。
7. お互いの状況は変わっていくもの
10代、20代で出会った相手との交際関係は、30代以降に出会う場合と比べて長続きしにくい傾向にあります。なぜかと言うと、10代20代の頃は大きなライフステージの変化がいくつもあるからです。
学校や大学を卒業したり、都会や外国に引っ越したり、就職したり、転職したりすると、身の回りの環境が大きく変わります。交友関係も、好きなこともやりたいことも変わります。
特に現代では、女性も男性も、住む場所や働く場所、働き方、生き方に人類史上最も多くの選択肢があります。日本で働いてもいいですし、外国に住んでもいいです。どこかの会社に正社員として雇われてもいいですし、フリーランスとして働いてもいいです。起業したっていいのです。子供を産んでも産まなくてもそれは本人の自由です。急に同性愛に目覚めるかもしれませんし、現代社会は同性愛者に対して過去最高に受容的です。
このような時代ですから、「一人の人と人生をずっと一緒に歩み続ける=幸せ」はかなりナンセンスです。ライフステージが変わる度に自分のしたいことが増えたり変わったりするのに、交際相手との関係を保つために様々な可能性を諦めていたら、それは幸せと呼べるでしょうか?
一人の異性と添い遂げるのは今でも美徳ではありますが、以前と違って、今は数ある美徳の一つでしかありません。恋愛を何年も何年も無理して長続きさせる必要は、ないのです。このことに気づくことが、実は恋愛を長続きさせる心構えになります。
「絶対にこの人と別れない」「この恋は絶対に失敗しちゃいけない」などと考えていると、自然と相手を縛るような言動をしてしまいます。縛られると逃げたくなるのが人間です。先ほどもお伝えした通り、現代は様々な可能性に溢れた時代なので、あまりにも縛られるような交際関係を健全と感じる人は、今後どんどん少なくなるでしょう。
「長く交際を続けたい」という願望は、自分の都合です。他人の都合を押し付けられて気持ちのいい人間はいません。一緒にいて気持ち良くない人と、長く付き合おうとは思いませんよね。逆に、自分の都合のことばかり考える相手ではなくて、自分の幸せを願ってくれる相手となら、一緒にいたいと思うはずです。
つまり、「そんなバカな」と思うかもしれませんが、「恋愛を終わらせたくない」という願望を捨てることが、長く続く恋愛をするための最大のコツです。長い交際関係という価値観に囚われず、自分の幸せの形と相手の幸せの形の両方を成就させる道を一緒人模索することをしてみては、いかがでしょう。